【追悼】鹿島のくぅちゃん、四十九日によせて

【追悼】鹿島のくぅちゃん、四十九日によせて

2018-11-29 08:00

去年の12月、>>鹿島で多頭レスキューがありました。

その中で、最も状態が悪かった1頭がくぅちゃん。シニアながら、断脚という大きな手術を乗り越え、お預かり様のもとへ。

そして厳しい夏を乗り切った今年の10月9日、突然に虹の橋を渡りました。

お見送りから四十九日を迎え、くぅちゃんのお預かり N様より、「くぅちゃんの思い出」を寄稿いただきました。

 

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本日は、くうちゃんの四十九日でした。
私事で恐縮ですが、くうちゃんとの思い出を綴らせて頂きたいと思います。
長文になりますが、お付き合い頂けたら幸いです。

2018年1月7日、くうちゃんが我が家に来ました。
鹿島14頭のうちの一頭です。
その中でも特に身体の状態が悪く、左後足に大きな腫瘍を持っていた子でした。
更に左前足は欠損しており、保護する前はまともに歩けず、隅っこのテーブルの下で糞尿まみれでひっそりとしていたと聞きました。

我が家に来る前に、担当会員さんのAさん宅で、腫瘍摘出手術後を過ごし、抜糸までして頂いていました。

>>鹿島14匹レスキュー経過報告

>>鹿島14頭案件腫瘍除去 くぅちゃん経過


身体は綺麗に洗ってもらい、私は「この子は看取りかな…」と思いながら、預かりました。

我が家に来て最初に驚いたことは、とにかく与えたお水を、すぐに全て飲み干してしまうこと。
そして、オチッコの一回の量が半端ないこと!
後から聞いた話ですが、鹿島にいた頃は、お水は与えられてなかったとのこと…。
ご飯の時のスープが、唯一の水分だったらしいこと。
きっとその反動で、「今飲まなきゃ、次いつ飲めるかわからない!」…そんな感じだったのだろうと、納得しました。

そして我が家で暮らし始めてからしばらくは、触ろうとすると首をすぼめたり、オムツを換えようとすると逃げたりと、なかなか心を開いてくれませんでした。
なので、当初はなついてくれるかどうか、かなり不安になったものでした。


2月になろうとした頃でしょうか…朝起きると、クゥンクゥン…という声が聞こえました。くうちゃんです。
やっと甘え声を出してくれるようになりました!
それはもう、本当に感激で…嬉しくて真っ先にくうちゃんの元へ飛んでいきました!
可愛いクリッとしたお目々で、私が来るのを待っていてくれました
抱きしめようとしましたが、まだそこまでではなく…焦らないようにしようと、自分を戒めました。

 


そんな中、ある事件が起こりました。
動物病院に連れていく際、夜だったせいかくうちゃんがパニックを起こし、病院の駐車場に着いた時にオムツを換えている最中に逃げようとしたのか、私にパクっと…。
それでもリードはしっかり掴んで、とにかく病院へと運びました。
私も病院へ行って処置をして頂き、家へ帰ると、くうちゃんは申し訳なさそうな顔と、ちょっとはにかんだような顔で私を見つめてました(笑)
そんな顔に私自身笑ってしまって…。
その後、傷が癒えるまで担当のAさんにくうちゃんをしばらく預かってもらい、帰って来たくうちゃんの可愛かったことと言ったら…



6月以降…それからが、くうちゃんがとても愛らしく変化をしていきます。
無表情だったくうちゃんが、少しずつ笑顔のような表情を出すようになってきました。
最初はまぐれかな!?暑くなって来たからかな!?…と思っていましたが、どうもそうではないらしいことに気付きました。
オヤツとかご飯の時に、まずは笑顔が出てきます。
そして、そのうちだんだんと私が近づくと笑顔でこっちを見ています!
あぁ…可愛い!!なんて愛らしいのでしょう!!
最初の頃、なついてくれるかわからなくて悩んでいた私に、教えてあげたいくらいでした。

 


6月中旬くらいになると、笑顔は当たり前のようになり、また、ソフトサークルに入ると、私の周りをくるくる走って喜んでいるような感じになり…!


7月には、オムツを換えようとしていると、まだ呼んでもないのに自分から私の膝の上にピョンッと乗っかって抱きつき、頭を私の背中にピトッとくっ付けて、甘えてくるようになりました
その温もりが、今でも忘れられません。

 

 

8月の後半には、くうちゃんが私の顔に近づいてくるようになりました。
何をするのだろうと、様子を見てみると…ペロッ!…と、私の頬を舐めたのです!!
これには本当に驚きました!
まさかそこまでしてくれるようになるとは…!と。


9月、Aさんにバトンタッチする時に、エレベーターを乗ろうと抱っこした時には、私の口をペロッと舐めてくれました!
その時は涙が出そうになったくらいです。
本当に本当に可愛かったくうちゃんでした。


最初の頃ガリガリで、大きめのベッドの中で縮こまって寝ていたくうちゃんが、8月には既にふくよかになって、お腹を出して爆睡するようになってました。
ふくよかになると、しっぽも太くなるのだなぁと、改めて実感した次第です。
ともあれ、私が帰宅しても起きないくらいに爆睡できるようになって、本当に良かったと思ったことを思い出します。



今年の夏は暑かったせいか、(ちゃんとエアコンは24℃に設定して、カーテンも半分しか開いていかなかったのにもかかわらず)くうちゃんは膀胱炎になってしまいました。
私は仕事があるので、その間はどうしてもオムツは外せない状況だったこともあり、9月からまた担当のAさんにバトンタッチすることになってしまいました。
(くうちゃんはソフトサークルから出ない子だったのと、ソフトサークル内でのトイレは、オムツをしていても厚地のペットシーツが必要なくらいでしたので…。)

 

A様宅にて、先住犬たちとも仲良く。


Aさんによると、膀胱炎は薬を戴いてすぐに良くなり、元気になって人慣れも全く大丈夫だったので、9月の中旬頃には里親募集もかけ始めたとのことでした。
そして、里親希望の方がすぐに現れ、お見合いをする矢先…体調が急変したとの事でした。

点滴をし、一時はなんとか持ち直したものの、10月6日に急変し、慌てて入院し、原因究明をしようとしていたところ、残念ながら亡くなったと、10月9日の午前中に病院から連絡が来たそうです。

>>鹿島くぅちゃん永眠


あんなに元気だったのに…里親希望の方もすぐに現れてくれたのに…こんなにラッキーな子はいないと思っていたのに…と、本当に残念でなりません。

はっきりとした原因はわかりませんが、急性腎不全のような症状が出たとのことで、私も膀胱炎が原因かと責任を感じました。
ただ、Aさんは「膀胱炎はもう治っていたのだし、老犬だったのと、元々腫瘍もあった子なので、どれが原因かもわからないし、点滴や薬がその子に合わないと、そういった症状も出るから気にしないで下さい」と、優しいお言葉をかけて下さいました。

 

本当にAさんには感謝の言葉しかありません。
大変な時には相談にのって戴いたり、時々家を留守にする際や、怪我をした際にくうちゃんを預かって下さったり…本当にお世話になりました。

 

里親希望者様よりいただいた供花


また、オムツやご支援物資を送って下さった皆様、その物資を選り分けて下さった会員の皆様には、本当に感謝しております。

どうか、これからもくうちゃんが居たことを覚えておいて頂けると幸いです。

ありがとうございました。

お問い合せ

動物ボランディア団体全国民間ネットワーク
全国動物ネットワーク事務局

茨城県つくば市(以下略)

 

〒305-8799

筑波学園支店どめ

 

TEL:090-6112-7179

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