世界は日本を注視する~ルーマニアの動物愛護活動グループよりANJに寄せられました~

ルーマニアから日本へ  犬猫殺処分に対して遺憾の意見書

ルーマニアの動物・環境保護連盟が、わが国の衆参両院議長と環境大臣宛に行政「殺処分」への遺憾の意見書を送付されました。

MX-3110FN_20130224_045258.pdf
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<H.S様より和訳>

 

日本国衆議院議長殿

 

拝啓

 私たちはルーマニア国の動物愛護活動グループです。この手紙を日本の内政に対する外国からの干渉とお考えにならないようにお願いします。ここで私たちが取り上げるのは毎年数十万匹の犬や猫の殺処分を許容する日本の政策のことです。私たちは必ずしもある特定の一国のものではなく、国際的な生き物として動物のことを取り上げます。絶え間のない犬の殺害は世界のほかの国々でも起こっています。しかし私たちは小泉毅の伝記に関してルーマニアで出版されたある本の中に書かれている日本の残酷な状況に特に注意を引かれました。小泉氏の愛犬チロは、小泉氏が子供だった1974年に、犬捕獲人に誘拐され、保健所で殺されました。チロは首輪を付けていました。家族はその日に保健所へ取り返しに行きましたが、そこで、犬は別の市の保健所へ移された、そうしてその日は金曜日でしたが、保健所は土日は閉まっていると言われました。月曜日に小泉氏の父が山口県岩国市の保健所へ行くと、チロはすでに殺処分されたと告げられたのです! 子供の悲しみは莫大で、それ以来、彼は最愛の友達のために仇討ちをすると決心しました。子供は成人し、それにつれて彼の決心はさらに強くなりました。2008年に、彼は厚生労働省の元事務次官の数人を殺そうと意図しましたが、殺せたのはその中の一人山口氏と、その夫人だけでした。小泉氏は現在東京高裁の死刑判決を受けて拘置所にいます。言うまでもありませんが、もし最高裁が同様に死刑の判決を下したら、私たちは恩赦を請求するつもりです。なぜならば、私たちは愛犬を失った彼のトラウマを非常に重視するからです。そのような残酷な行為を可能にさせるシステムに対する彼の怒りを私たちは理解することができます。そのシステムは今日も続き、犬猫に甚大な犠牲を強いているのです。 

 私たちは外国人で日本に関する私たちの知識は完全ではありませんが、あなたのお国にこの問題に関する固有の立法「動物の愛護及び管理に関する法律」があることは承知しています。それは非常に結構な規定が含まれています。そうして第6章第44条には動物を「みだりに」殺すか虐待するものに対する処罰の規定があります。しかし、この「みだりに」について日本の国や自治体は恣意的な解釈を許され、さらにおそらくさまざまな政令により、いわゆる保健所で、無主あるいは迷子の犬や猫を残酷な殺処分にしています。保健センターのポリシーは厚生労働省によって決められており、まさにこれが小泉毅の事務次官殺害を決心した理由です。

 このゆえに、私たちは、伴侶動物と、全国の収容所に収容されているもと伴侶動物たちに生命あるものとしての尊厳性を認め、慈悲を示すよう日本の法律を改正することを心からお願いします。日本は世界第三の経済大国ですから、すべての望まれずに生まれた動物や迷子の動物を、引き取る家族が見つかるか、自然に息を引き取るまで、適切なシェルターに保護することができます。私たちの意見では、その避難施設は厚生労働省にリンクする保健所に任せるべきではありません、なぜならば動物を学問的実験に回そうとする誘惑が強すぎますから。日本ではすでにこのケースが頻繁に起こり、動物がおびただしい苦しみと痛ましい死を余儀なくされていることを私たちは知っています。その上、保健センターには動物虐待の高い悪評があります。私たちは動物が十分な安楽死どころではなく、大概のケースではガス室で殺され、まだ息があるものも死体と一緒に抛り出されて、生きたまま焼かれていると知って、ぞっとしました。こうしたことはすべて禁止されるべきですが、ほとんどの日本人公衆は自分たちのペットの運命を意識していないように見えます。こうした中で、法改正に関して全国動物ネットワークから貴職に送られた書簡や同様な提案はすべて無視されています。

 日本のように豊かではないルーマニアにおいてさえ、2008年以降、犬や猫の殺害が禁止され、違反者には3年6か月の禁固刑が科される法律が発効しています。当時この法案を起草した上院議員のマリウス・マリネスク氏はこの手紙の署名者の一人です。いうまでもなく、ルーマニアは経済大国ではなくて、むしろ経済困難に直面している国です。その結果、当地のすべての動物シェルターがよい条件を備えているわけではありません。この法律はまだ比較的新しく、警察力も不十分ですから、犬が飼い主の虐待に遭っても処罰されないままのケースもあります。ですから、ルーマニアを手本にするべきではありません。私たちが推奨したいのは、ドイツを伴侶動物の立法と待遇のための一つの手本として見ることです。

 故にどうか、名誉ある議長殿、いかなる行動を取られるにせよ、残酷な行為の不適切さについて、とりわけ、弱くて保護と愛情を必要とする動物への残酷行為の不適切さについてお考え下さい。そうして上述の問題に関して日本が好ましい国と見られるようにすることをお考え下さい。

                              敬具

 

署名 

 Marius Marinescu      マリウス・マリネスク 動物・環境保護連盟名誉議長

   Paula Iacob     パウラ・ヤコブ 動物・環境保護連盟上級執行副議長

   Gheorghe Zamfir  ゲオルゲ・ザンフィル 動物・環境保護連盟執行議長

   Mircea Serbanescu ミルチャ・シェルバネスク 動物・環境保護連盟執行副議長

 

 

              ブカレスト、2013年2月8日

アジアを中心とした世界の動物保護団体からのメッセージ

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