相談事例から(7)  実験動物の鳴き声による精神的苦痛 by 製薬会社の近隣者

実験動物の鳴き声や焼却煙のにおいに精神的なストレスを感じている、と電話相談がありました。

製薬会社の近隣にお住まいの方からです。

つくば市には動物を使った先端医療の研究所や、製薬会社の実験施設が多数あります。


相談者の方によりますと、近くにある製薬会社の研究所ではたくさんのビーグル犬やブタが飼育されており、四六時中、鳴き声がするそうです。

特に午後2時半には実験を受ける動物たちの鳴き声が強くなると言います。

犬はキャンキャン、ブタはブヒーと言うが、ブヒーが延びるとキーに聞こえる。

聞いていてつらい。

毎日、これを聞く。

何もできなくてごめんなさい、といつも
手を合わせる。

そのうち煙が立ち上ぼる。

最初は白い煙がやがて黒に変わる。

それを見てまた、手を合わせる。

両親を看取ったあとにそのまま
越してきてずっと、合掌が日課になり、
こうして謝りながら暮らしている。

つらいんです。
精神的な苦痛、これは仕方ないものなのでしょうか。

というものでした。

***********

防音壁を使うなどの対応はされているとしても、
音がしなくなればよいというわけでもありません。

日本では、先進国で唯一、動物実験に法規制がほとんどありません。どこで誰がどの動物を何匹使って何の目的で実験をするのか、行政もわからないのです。

密室で何が行われているか、痛みどめや鎮痛剤が使われているか、安楽死させるときの薬が本当に痛みを抑えペントバルビタール系なのか、あるいは苦しませる筋弛緩剤やストリキニーネなのかさえ実験室の外からは、何もわからないのです。

地震や原発事故により、実験施設が崩壊し、そこからウイルスや細菌を植え付けられたサルやビーグル犬、遺伝子組み換えマウスが逃げ出すかもしれないのに、行政はどこに施設があるかも知らず、近隣住民にも、把握はできないのです。

第一種動物取扱業に犬や猫のブリーダーや展示販売業者は含まれますが、実験動物の飼育者はブリーダーに変わりはないのに、取扱業に含まれず、規制や監視がありません。

また、動物の福祉を守る動物愛護法の愛護動物からも、実験動物と産業動物だけは除外されています。

前回の法改正でも、叶わなかった動物実験規制。

ごめんね、助けてあげられなくて。

窓のない、壁のなかに手を合わせるのは、少数ではないはずです。

************

動物実験施設の存在は、市民にとって、環境権の侵害ではないのか。

道路工事の騒音被害と同じように、住民にとっての苦痛ではないのか。

鳴き声やにおいや、遺体を燃やすときの煙の立ち上ぼりによる精神的な被害にたいして、賠償責任は問えるものなのか。

悲しいと思わせるような施設を企業が運営し、近隣住民に精神被害を与えていたら。

録音機を持ち、実験施設を調査中です。

お問い合せ

動物ボランディア団体全国民間ネットワーク
全国動物ネットワーク事務局

茨城県つくば市(以下略)

 

〒305-8799

筑波学園支店どめ

 

TEL:090-6112-7179

FAX:029-851-5586

Mail:Fwin5675@nifty.com

リンク

ANJシェルター里山日記
ANJシェルター里山日記
がんばっペット ~東日本大震災福島保護犬猫~
がんばっペット
アニマルファインダー
アニマルファインダー
被災したペットを探す飼い主になる
MSNペットサーチ
東北地震犬猫レスキュー.com
東北地震犬猫レスキュー.com
緊急災害時動物救援本部
緊急災害時動物救援本部
8週齢みんなで一つになろうキャンペーン!
8週齢みんなで一つになろうキャンペーン!
SFアニマルポリス上映会情報
SFアニマルポリス上映会情報
動物実験/実験動物の自主管理状況と法整備に関する  公開アンケート 2012
動物実験/実験動物の自主管理状況と法整備に関する 公開アンケート 2012
いつでも里親募集中
いつでも里親募集中
ロンリーペット
ロンリーペット
福島被災保護動物リスト集
福島被災保護動物リスト集

翻訳協力

Ms. Yumiko Nakamura

Ms. Yoko Katsuyama

にゃん太郎